おやじは荒野をめざす【アラスカ編】

がむしゃらに突き進むおやじに、アラスカは何を与えてくれるのだろう、、、

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(8) 消えた白いポール【前半】

日本でのことだが、山ではたまに「あれっ?」とか「変だぞ!」と思うことが起きる。人っ子一人いないはずの山中ででテント泊をした時、暗くなってから、「ぎゃー」という叫び声を聞いたことがある。そのあたりで猿を見かけたことはないし、どう考えても人の…

(7) 何を食べていたか【後半】

料理とは頭と胃袋の協業による創作活動だ 偉そうなことを書いてしまったが、与えられた素材をいかに活かすかという工夫こそが、料理の楽しみであることを理解した。1ランク上の、と自分では思っているのだけど、工夫としては、エヘン、マヨネーズやソースは…

(7) 何を食べていたか【前半】

片雲の風に誘われ旅を住処とするのはいいんだけれど、霞を食べても何の足しにもならない。寝ること、休むこと、そしてしっかり食べることは旅の要諦だ。栄養補給は当然だけど、美味いものを食べていないと元気が出てこないし、食べ物で旅に変化をつけること…

(6) デンプスターとダルトン【後半】

ダルトンハイウェイは内陸アラスカの中心都市フェアバンクスが起点だ。スケールの大きい丘陵を縦横に走る快適な舗装道路から始まるが、数時間で未舗装が現れ、北上するに連れて未舗装の割合が増し、北極圏突入後はほぼ未舗装になる。部分的にでも舗装されて…

(6) デンプスターとダルトン【前半】

北極海に通ずる道はユーコンのデンプスターハイウェイ、アラスカのダルトンハイウェイの二つしかない。両者ともとんでもない悪路でしかも長距離。ハイウェイとは名ばかりで、デンプスターは全線未舗装、ダルトンは八割が未舗装。「荒野の一本道」だから来た…

(5) 旅のスタイル

若い時はヒッチハイクで日本中を旅した。社会人になった最初の夏休み、息苦しさから逃げたい一心で津軽をめざした。サラリーマンだからたった5日間の自由時間しかない。「津軽海峡冬景色」じゃないけれど、会社から直接上野発の夜行列車に乗り、翌朝には五…