おやじは荒野をめざす【アラスカ編】

がむしゃらに突き進むおやじに、アラスカは何を与えてくれるのだろう、、、

(7) 何を食べていたか【後半】

料理とは頭と胃袋の協業による創作活動だ 偉そうなことを書いてしまったが、与えられた素材をいかに活かすかという工夫こそが、料理の楽しみであることを理解した。1ランク上の、と自分では思っているのだけど、工夫としては、エヘン、マヨネーズやソースは…

(7) 何を食べていたか【前半】

片雲の風に誘われ旅を住処とするのはいいんだけれど、霞を食べても何の足しにもならない。寝ること、休むこと、そしてしっかり食べることは旅の要諦だ。栄養補給は当然だけど、美味いものを食べていないと元気が出てこないし、食べ物で旅に変化をつけること…

(6) デンプスターとダルトン【後半】

ダルトンハイウェイは内陸アラスカの中心都市フェアバンクスが起点だ。スケールの大きい丘陵を縦横に走る快適な舗装道路から始まるが、数時間で未舗装が現れ、北上するに連れて未舗装の割合が増し、北極圏突入後はほぼ未舗装になる。部分的にでも舗装されて…

(6) デンプスターとダルトン【前半】

北極海に通ずる道はユーコンのデンプスターハイウェイ、アラスカのダルトンハイウェイの二つしかない。両者ともとんでもない悪路でしかも長距離。ハイウェイとは名ばかりで、デンプスターは全線未舗装、ダルトンは八割が未舗装。「荒野の一本道」だから来た…

(5) 旅のスタイル

若い時はヒッチハイクで日本中を旅した。社会人になった最初の夏休み、息苦しさから逃げたい一心で津軽をめざした。サラリーマンだからたった5日間の自由時間しかない。「津軽海峡冬景色」じゃないけれど、会社から直接上野発の夜行列車に乗り、翌朝には五…

(4) クマ探し

前回少し触れたスピリチャルベアーはダメだった。千キロ走って頑張ったけれど、結局縁がなかったようだ、この手のものには。でも普通のアメリカンブラックベアには何回も会うことができた。アラスカの入り口でこうなんだから、中心へ行ったら一体どうなるこ…

(3) ベラベラのタマ

クロクマのシロクマ化したのがいるらしい。白化型、いわゆるアルビノだけど、ファーストネーション(先住民族)は「スピリチャルベアー」として神様のように大切にしてるらしい。私みたいな無信心な人間が厚かましいんだけど、なんとかお目にかかれないものか…

(2) 旅のあらまし

旅行はスケジュールがきちんと組まれていて基本的にはそれに沿って進むのだろうが、旅は違う。でも、全く予定がないのかというとそんなことはなく、それなりの指標として、予定と言うか、目標と言うべきか、そんなものはある。 まず、大雑把な日程とどこにど…

(1) 旅立ち

ビクトリアでの生活は学生のように勉強中心だった。私を"よく"知る人たちは信じないかもしれないけれど、マジでガラにもなくそうだった。「英語ペラペラ化計画」は最初に考えていたよりハードルが高った。「3ヶ月でなんとかなるだろう」ってのは舐め過ぎで…

-★「アラスカ編」についてのお知らせ

長らくお待たせして、ごめんなさい。 ただ今、「おやじは荒野をめざす【アラスカ編】」を準備中ですが、今後、電波の届かない場所にいることが多くなり、これまでのように「月・木の週二回アップ」が難しいと思います。よって「木の週一回アップ」でいきたい…